物件を建てようと思ったきっかけは何ですか?
私の先祖は、南鳩ヶ谷一帯の土地を持っていたいわゆる地主でした。昔の地主というのは、ほとんどが農家でした。農業をやろうと思って農家をしていたというよりも、土地を活用する術が農業しかないため農家をしていたという背景もありました。
知らない方も多いと思いますが、農業というのは利益率が本当に低いのです。田んぼなんて年に1回しか米が作れません。果樹にしてみても、例えば青森のりんご農家で、土地が一反(300坪)あったとして、その売上げはたったの5、60万です。売上げですから、当然、そこから経費や人件費が引かれる訳です。「農業はやらないけど農家であるための条件は何だろう」と考え始めるようになりました。農家であるための条件は、もちろん農業をすることだと思いますが、先祖の土地に根付き、土地を次の世代に継承することも1つの条件だと思います。
そのように考えたら、農業以外で土地の生産性を上げることを目指してもいいのではないかと思えたのです。土地の生産性を高める方法は、ひとつではありません。テナントでも倉庫でも良かったのですが南鳩ヶ谷という地域で求められていて一番生産性を上げられるものがマンションだったのです。その中でも、より生産性を高めるという意味で、ただのマンションではなく、より付加価値が高いもの、より高級なものを造ろうと思いました。
賃貸マンションというものは商業施設というジャンルに括られます。しかし家というのは人が生活するスペースです。効率だけではなく、満足度というのが求められると思います。面白いもので、マンションというのは多少の道楽さというのがあっても、それが付加価値になって値段に跳ね返ってくるのです。農業ではいくら温室を立派にしても作物の値段は上がらないけど、マンションは外見や設備を立派にすればより高い家賃を設定することが出来るのです。




